月刊ビデオジャンボ 2007年9月28日 通巻第三十八号
みなさん、「ジャンボ!」
今月は、ちょっと女性的な作品の多かった11本。
皆さんがビデオ借りる参考にでもしてみてください。してみれば、いいじゃない!
俺が新しく見たビデオなので、作品自体の新作・旧作は関係有りません。
評価は5段階。
S……図抜けて優れている、是非見てください
A……優れている、見る価値あり
B……まあまあ、そこそこ
C……見ても見ないでもどっちでもいい
D……くだらない、見るべきではない
今回から注記を入れる。【以下には、平気でネタバレしてるものもあります】
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①『大奥 第一章』全四巻……A
先月から大奥づいてます。
先月のジャンボに書いたのが、いわゆる第一作目で、今月のが第2シリーズであるが、タイトルに『第一章』とあるのは、前作が幕末を背景にしたものなのに対し、『第一章』は家康以来の大奥が出来てからの物語になるので、そういう意味での『第一章』なのだと思う。
全編、松下由樹が一貫して主役であり、その点で前作のような登場人物が次々移り変わるのとは違う。だから、『大奥』とゆうよりも、『春日局伝』とゆったほうがシックリくる。
配役が非常に良い。秀忠に渡辺いっけい、お江に高島礼子はピッタリだ。家光がちょっとおとなしいが。
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②『大奥 第一章 スペシャル』……B
①の後日談。
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③『日本のいちばん長い日』……B
第二次大戦中、連合国側からポツダム宣言を受諾せよと来てから、それを受け入れ、敗戦となり、天皇陛下の「堪えがたきをー堪え、忍びがたきをー忍び」とゆうアノ玉音放送までの流れのドラマ。陸軍を中心に描かれているが、この陸軍大臣の役が三船敏郎。三船敏郎にしては、実につまらん役どころをやったものだと思う。
見る人によっては、とても立派な役のように見るのだろうが、いやいや、俺は詰まらん人に見えたな。すべてに合理性を欠いてるもの。
陸軍や近衛師団の下士官どもは、「ポツダム宣言受諾、玉音放送などさせて堪るものか。日本は飽くまで本土決戦して連合国に勝たなければならぬのに、こりゃ内閣を打ち倒して、天皇陛下の終戦に向いた御心を変えさせなければならない」と、血気にはやって、首相邸を焼き討ち、宮城を包囲。
まあ、この無知蒙昧さが、見てて本当にイライラするのよ。もともと陸軍はアホウであるからいいとしても、近衛師団は陛下をお守りするのが役目であるのに、陛下のおられる宮城を取り囲むのだもの。ただの謀反や。で、同じ日本人同士でやりあってる。本当の敵は鬼畜米英なのに。
こんな事やってるから負けたんや。
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④『天国の大罪』……B
吉永小百合が主演。映画始まってしばらくは伏せられているのだが、実は女捜査検事。これがとても似合わん。もっと図太い人なら、いかにも捜査検事とゆう感じだが、吉永小百合では線が細すぎる。
この映画の舞台の東京は、外国人労働者が大量に溢れ、モスキート街とゆう治外法権的地区を作り出している設定。事件が起きて駆けつけてきたパトカーを外人どもが包囲してみんなで横転させたり、火炎瓶投下してパトカー焼き払ったり、無茶苦茶。この治外法権的、とゆう演出だけはとてもグッとくるムカツキを覚えたから、見事。
で、のちに検事を辞めて弁護士になった吉永小百合は、この暗黒街のボスと一緒になるわけだが、むしろここからのほうが見所で、最後はこのボスを狙って襲撃してきた中国マフィアとの打ち合い。吉永小百合が拳銃撃つの初めて見た。車で人思い切り轢いてた。
前半がだるい。
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⑤『生きる』……B
黒澤明の監督。古い映画で音声が余り良くない上に、主役の志村喬が小声でボソボソと詰まりながらしゃべるものだから、やたら音量を上げて見なければならない。と思うと、場面転換の音楽がやたら大きかったり。見るのに困った。
今のドラマならよくある、いやもっとドキツイ形でのストーリーはあるが、要するに、もう余命短い人が、今までの穏便に何もせずとゆう生活を辞めて、何かしょう何かしょう、と頑張ってみるドラマ。『生きる』であり、『活きる』なのです。
古い映画ゆえの哀愁が、すごく漂う。これ、リメイクで再現出来るかね。あのブランコのシーン。
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⑥『私を抱いてそしてキスして』……B
原作の家田荘子は嫌いだが、主役の南野陽子が好きなので、見た。
エイズ患者が自分がそうだと知って、その後妊娠、発症して死亡する話。
南野陽子の相手が赤井英和で、こいつが結構受け入れるやつだから良かったものの、これがヘナチョコな相手だったら、こんなまともなストーリーには絶対なってない。
ウイルスもそうだが、孤独のほうがもっと苦しい敵だったりするんでしょう。
罹患したら、えらい事ですよ。罹患しても気が付かない事もあるし、発症せずに一生終わる事もあるが。
みなさん検査に行ってみよう。費用はタダだったと思う。
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⑦『氷点』……A【今月のMVP】
これ、ちょっと前にテレビドラマでリメイクされてた。そっちは見て無いが、その元の映画は、このモノクロの奴。
原作は長編小説らしく、それを映画的時間枠で駆け足に詰め込んでる、とゆう評論を見かけたが、原作を知らない俺でもさほど気にせず見れた。よくまとまってる。
ドンデンが何度かあるが、こおゆうのが大人の寓話とゆうのかね。予想できる範囲内だったけども、まあ、面白かった。
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⑧『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』……A
劇場へ見に行きました。パンフ売り切れ、満員御礼でした。
あっとゆう間の98分。テレビ版の時系列をなぞったリメイクだが、テレビ版では映されなかった『シーンとシーンの隙間』を埋めて、判りやすくなっている。
テレビ版とは使途の形状が異なり、特に、この四部作中第一作目のクライマックスがヤシマ作戦だから、その使徒のラミエルがやたら派手に変形する。エヴァも、拘束具の緑が蛍光色になっていて、フィギュアのようだった。
まだヤシマ作戦なのに、既にカヲルもリリスもチラ映りしている。で、リリスの形状や面も違う。あの、七つ目ではなくなっている。
全編に渡って絵が綺麗で、テレビ版で時々あった手抜きな絵やなーとゆうのが、一箇所もなかった。今回のリメイクも、新技術とかで絵が綺麗に云々とゆう理由から作ったらしいが、でも、とゆうことは、今から十年後に更なる新技術が出来てもっと綺麗に描けるようになったら、またリメイクするのかしらと、深読み。エヴァだけに有り得ない事でも無い気がする。
まあ、ほんま改めて、よう出来たアニメですわ。
新しい小ネタも加えられてる。シンジ君の担ぎこまれた病院の院内放送、面白かった。
リメイクとゆっても、総集編劇場版の『DEATH & REBIRTH』とは全然違う。まったく知らない人でもちゃんと見れる。
まあ、まだあと三作残っているし、最も重要視される四作目がどんなオチになるか、楽しみ。俺的には九年前の『#25』『#26』が完璧だと思っているから。それまでMVPはお預けにしょう。
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